今年の新年は雪のために玉置山に行くことができず、行き先を変えて最近引っ越した友人を訪ねて熊野市の育生町に行き、そこから車で20分くらいのところにある大丹倉に行った。
熊野市の中心部からは少し北寄りの西方向に当たり、車で1時間。国道311号線を南西に向かって走り、途中熊野市金山町で右折して県道御浜北山線(52号線)を北西に向かう。カーブの多い山道をしばらく走って、赤倉という集落で右折して10分くらいで行き止まり。車を降りて5分くらい歩いたところに、「裏大丹倉」(大丹倉のいちばん上)がある。全く別の道を25分ほど歩くと「表大丹倉」という眺めのいいところもあるらしいがそちらは行かなかった。
大丹倉とは、「大きい赤い断崖絶壁の岩」という意味で、市の観光案内によると岩の高さ300m、幅500メートルにもなるという。上からはわからないが、切り立った岩は鉄分を含み、赤みを帯びているとの事。
歩く道の最後に急な上り階段があり、登りきったところに広場があって向かって右に高倉剱大明神が祭られている。向かって左側には大きな岩があり、それをさらによじ登ると冬の風がまともに吹きつける、大丹倉のがけの上。遠くまで続く緑のきれいな山並みが見渡せる。はるか下には「尾川川」も流れている。
さらに同行した女性の案内で広場を右方向に少し行くとがけに突き出た岩が。彼女は「守られているから」といって、淡々と岩の端まで行ってしまったが、私は下を見ると吸い込まれそうな高さに、相当手前で足が動かなくなってしまった。今まで自分のことを、高所恐怖症とは無縁の人だと思っていたが、そうではなかったようだ。
高校の遠足で滋賀県の彦根城に行ったとき、堀の石垣の上からひとりで遠くを見ていると、背中を誰かにチョンと押されて心臓が止まりそうになったことがあったなぁ、などと思い出さなくていいことまで思い出してしまった。(何十年も前の話です)
「大丹倉」の名前だけは知っていたけれど、思った以上に迫力のある場所でした。どこにも「危険なので立ち入らないで」などと書いてなくて、自己責任なのはいいですね~
岩の上は寒かった~
崖っぷちで何思う‥(飛ばないでね)
岩のむこうには目の下に山々が